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ファンフィクションよりも... 2章 [Stranger than Fafiction]

第2章:忘れられない夏

サンタクララからはるか遠いところでファンたちはインターネットを通してコンベンションに注目していた。彼らの情報収集能力はFBIやCIAを恥じ入らせるほど。シカゴ郊外イリノイ州のダウナーズグローブでトファー・コリンズは長身の体を机のうえに折り曲げ、ラップトップに張り付いて20秒ごとにブラウザを更新していた。コスプレのファンの異星人女王の写真にノックアウトされたトファーが画面にクギ付けになっていると、突然画面に友人のジョーイが現れた。ジョーイはそりゃ男だ、注意しろと笑う。

ウダとダビも加わり、バイト帰りで遅くなったサムも加わる。モリコは、わたしのファンフィクション読んでくれた?といつものようにせっつく。モーはピーチファズル(ピーチツリー+バムフィズル)ものを書いているのだがジョーイはファンフィク嫌いで読まないし、みんな読んでなかったのであらすじを話すとエロいのばかり書いて、頭を冷やせと言われる。その日もわいわいとネット上での情報交換に盛り上がり、夜遅くに解散となった。明日から4人はトファーの母のステーションワゴンを借りて、イリノイ州ダウナーズグローブからカリフォルニアへ向かう卒業旅行に出かけるのだ。

皆がログオフしたあと、いつものようにトファーとサムは少しふたりだけで話した。トファーはサムに気持ちを寄せていたけれどいつもクールなサムの気持ちはうかがい知れなかった。合格したMITに行けばロードアイランへ行くサムとは少し近い場所に居られたが、2年間は地元のコミカレに行くことに決めてしまった。
ホテルでの仕事に出かける母が部屋に入ってきて明日からの旅行のこと、弟のことを話したが進学についてはとてもトファーに申し訳なく思っていた。
母を送り出した後、トファーはやるせない気持ちからキャッシュ宛にメールを書いた。そして最後に冗談のつもりでこう書いた。
We leave tomorrow for a cross-country road trip. If you’re free, we sould love for you to join us! LOL.
僕ら、明日から大陸横断旅行に出かけるんだ。もしヒマだったら大歓迎するよ!(爆笑)

階下で寝ている弟の様子を見に行き、部屋に戻るとメールの返事の通知が出ていた。トファーの心臓は早鐘を打った。


そこには「何時集合?」とあった。

 

きゃあぁぁ、どういうこと?
って、ご存知ですよね。キャッシュ・カーターとファンのロードムービーじゃなかった、ロードトリップ小説なんですから。いよいよ話が動くか?
いやいや、まだです。もう少しこちらのファン側のお話が続きます。


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